衝撃的なオーダー
私が参加させていただいている美容師さんのコミュニティ『サロカリ』で、参加している皆さんで1つのお題に対してブログを投稿するというイベントをやってまして、初参加してみようと思います
美容室でのオーダー
美容師を長らくやっておりますが、お客様としてサロンに行くのはどうも苦手です
笑っちゃうぐらい緊張してしまいます
だからオーダーはいつも「おまかせ」
こんな方、お客様でも多いのではないでしょうか?
「緊張してうまく伝えられない」「何と言っていいのかわからない」「こんな事を言ったら笑われるかも」
なので、finoでは、極力緊張しないで済むような雰囲気や接客(もちろん失礼にはならないように)を心がけ、そしてお互いの意思の疎通が出来てから施術に入ります
そんな中でも、『???』とならざるを得ないオーダーもありました
2004年 銀座
それは、篠崎にfinoを出店する前のサロンでのお話
当時、勤めていたサロンは銀座一丁目の商業施設の中にあり、いわゆる「セレブ」なお客様も多く来店されるサロン
ある日、向かいのネイルサロンのスタッフさんから「お客様を紹介してもいいか」と問われ、もちろん快諾
そのお客様は、ご結婚されてお名前は日本人ですが、中国人の方
「(お客様として)やってもらう前に、一度しっかりと打ち合わせをしたい」
普段、どのサロンでも施術前にはカウンセリングをさせていただくと思うのですが、その前に一度話をさせて欲しいとのこと
成人式などでは事前のカウンセリングはありますが、普段の営業ではなかなかありません
ざわつくスタッフ
引き攣る笑顔
そして告げられた衝撃のオーダーとは⁈
銀座に衝撃が走る!
『 ハチの根元の所にだけパンチパーマをかけて欲しい』
「?」
「⁇」
「???」
おっしゃる意味がよくわかりません…
よくよくお話を伺うと、「中国人はハチにボリュームがないからそこにだけボリュームを出したい」との事
全くイメージが湧かなかったので、言われた通りの事をウィッグにしてみてお見せしました
確か、ハチ部分に豆ロットで根元巻きして
上の毛を被せるという感じ
スタッフと「こんなはずないよねぇ。これ見せたら怒られるかなぁ」って言いつつ、恐る恐るお見せしてみると
『そう!これこれ!!』
当たってたんだwww
この根元が毛先にいった時のデメリットなど、考えつくデメリットをかなりお話したのですが、それでも良いからこれをやって欲しいと言われ、断らずにコレを再現しました
そしたら、かなり気に入っていただけたようで、「同じにしてあげて欲しい」とお友達をご紹介してくださいました
私がその会社を辞める少し前の出来事だったので、根元パンチのその後がどうなったのかは見届けられなかったのが心残りです
finoを出店してからは、衝撃的なオーダーは全くありませんが、コレをやった事のある美容師さんは、まずいないんじゃないですかねぇ